2020.テディベアコンベンションに出展する為に制作した新たな原型のキャストnose。
有難いことに金賞を受賞させていただきました!
その制作工程をお伝えします。
Sugar Pumpkinsではオリジナルのキャストnoseを制作、使用しています。これはatelier公夢印が原型師時代に得たノウハウをそのまま生かす形で作り上げていきます。
このキャストnoseにはワックス原型を使用しています。
1、まずはじめにワックスとは、
シルバーアクセサリ―の原型などで馴染みが深いロウ原型です。
蝋燭のロウの様なもので、蜜蝋、パラフィンなどの数種類のワックスを配合し、加工形状を見やすくするために専用の塗料で着色をしてある素材を使います。
ワックスの特性として、削りやすい柔らかな素材ということと、熱に溶ける素材ということで削り出しとワックスペンというハンダゴテに似た専用器具を用いて熱加工をしていきます。
✩キャストとはレジンアクセサリーなどに使われる2液性レジンキャストです。
無発砲ウレタン樹脂素材=プラスチックの様な仕上がりのパーツになります。✩
2、原型から型取り、検品、複製と仕上げまで全てatelier公夢印が手掛けます。
出来上がった原型はキャストに置き換える為に一度シリコンで型取りをして、増し型を作る為のキャスト原型を仕上げていきます。
複製したキャストを原型として、再度シリコン取りをし、一度に3個のキャストを複製できる型が出来上がりました。ロウ原型から起こしたシリコン型も合わせると4点のキャストパーツを一度のキャスト流しで複製できます。
ここからベアのnoseになる為のキャストを次々流していきますが、気泡や欠けのあるものは検品除外をして一番きれいなキャストパーツを仕上げてから、ベアたちの本物のnoseとして仕上げていきます。
いかがでしょうか。 生き生きとしたベアの表情に欠かせないオリジナルパーツが出来ました。
刺繍のお鼻も可愛く魅力的ですが、沢山の工程を経て出来たキャストnoseを活かして唯一無二のテディベア作りを邁進したい!!
と、作者もワクワクしながらベアたちを生み出しております。
レプリカモデルで制作している、EarthとDreamのnoseは、2020年 テディベアコンベンションにて金賞を受賞させていただいたベア、Loveと同じ型のnoseです。
お鼻パーツは同じでも、お顔は少しづつ個性を表して世界にひとつだけのテディベアを制作しています。
これからも原型師・atelier公夢印という武器を縦横無尽に活かしていきます!!