2022年コンテストベアであるスウィートシュガーちゃんの
レプリカバージョンとして制作していたベアです。
スウィートシュガーよりも一回り小さい型紙を使用した元気でやんちゃな印象のベアちゃんです。
柔らかで穏やかな表情と子供の様な無垢な瞳を持ちながらも好奇心いっぱいなお顔に育ちました。
プロポーションは少しずつ変えており、足をやや広げ気味に投げ出した無防備なイメージに。何も知らない世界の始まりを見つめる様な眼差しがとても印象的です。
モヘアはリトルシュガーと色違いの少し濃いめブラウンのチップドモヘア。このモヘアはまるで産毛の様な柔らかさがなんとも心地よい極上のモヘアです。
瞳の色、お鼻のパーツ色、手のひらはこの子に合わせて色素が薄いようなイメージを持つ色味に変更をしています。
この子からコンテストモデルのベア体重に合わせて基本体重をやや増やしています。抱き上げた時により強く存在感を感じたり、高級感のあるテディベアとしての風合いを大切に考えて仕上げました。
傍にいると小さい子が何か夢中になって見ている時の様な。
不思議な愛らしさがあるとても可愛い子です。
2022年のTOTALに向けて制作していたスウィートシュガーと同時期に着手していたベアです。コンテストに出展する候補ベアは主に何体か同時進行で制作することが多く、その中からサイズ感違いで スウィートシュガーとリトルシュガーどちらかがコンテスト本番に向けて最終的に仕上げるというつもりで進めていました。なのでほぼ、この2体はどちらもコンテストモデルという作品です。リトルシュガーは全体を8割くらい進めた段階でストップしていたので、完成までの間に私は2023年のTOTALを経験しました。ブラウンシュガージョージを完成させて、ドイツ帰国後にアモの完成を迎えたので、多少、ブラウンシュガージョージのテイストが少し盛り込まれたようなwそんな不思議な経過で出来上がった子です。ある意味、2022年と2023年の間に私の技術の狭間にあるものを盛り込まれた。とても貴重な時期に制作したベアであり、とても思い出深いベアとなりました。
コンテストベアを数年手がけて光栄な賞を受け感じたことは、
販売のベアもやはり、コンテストベアと変わらない気持ちとクオリティで制作し仕上げたいという事です。
Sugar Pumpkinsは抱っこの重さで疲れを感じない様に４００ｇを基準としたオリジナルベアを制作していましたが、これもコンテストベア同様に重めに変えることにしました。抱き上げた時にコンテストベアと同じような特別感のあるものを感じて頂きたいため、コンテスト基準に寄せての作りを今後も心掛けたいと思っています。